From:カウンセラー 飯塚 千栄子
理想の相手に出会って幸せな結婚をしたい。
あなたもきっとそうですよね?
今の時代、結婚するためには婚活が欠かせません。
結婚に向けて意欲的に活動できるかどうか。
結婚に向けて積極的に相手を探せるかどうか。
この違いが幸せな結婚ができるかどうかの差になって表れます。
つまり、こういうことではないでしょうか。
2人の商人の話
昔、あるところに2人の商人がいました。
商いこそ違うものの、2人は販路を拡大しようといっしょに峠道を登っていきます。
夏、真っ盛り。
焼けつくような暑さのなか、重い荷物を山ほど背負って険しい坂を登っていくのは本当につらくて苦しいことでした。
途中、木陰に荷物を下ろして2人が休んでいると、片方の商人が玉のような汗を拭きながらこう嘆きました。
「ふぅー。この山がもう少し低いといいんですがね。そうすればもっと楽に商いができるようになります。まったく、こんなに険しい坂道を登るくらいなら、いっそのこと行商をやめて帰ってしまおうかとも思いますよ」
これを聞いたもう一人の商人はにっこりと笑ってこう答えました。
「同じ坂を、同じくらいの荷物を背負って登るんです。あなたも私もつらいのは同じです。ほら、この通り、息もはずめば汗も流れます。
だけど、私はこの山がもっともっと、いや十倍も高くなってくれればありがたいと思っているんです。
そうすればたいていの商人は登るのをあきらめてしまいますから。そうなれば、私はひとりで山の向こうまで行って、好きなだけ商売ができるでしょう。
だから、この山がまだまだ高くないのが私には残念でなりません」
もうわかりましたよね。
この話は、ものごとは見方しだいということを伝えています。
2人の商人は重い荷物を背負って大変な山道を登っています。
苦労を嘆く商人は苦労を単なる苦労にしか思えなくて「できることなら、やめてしまいたい」そう考えています。
でも成果を求める商人はライバルに差をつけるために「もっと多くの苦労をしたい」と願っています。
これは私たちの婚活にも同じことが言えるのではないでしょうか。
いいなと思えるお相手と出会えなかったり、いいなと思った相手から断られてしまったり。
そこでイヤになって結婚しなくてもいいやと考えるのか、この先、人生のパートナーに巡り合うための苦労だと考えるのか。
そもそも人のご縁なんて、思い通りにならないのが世の常ですよね。
それならそれで、大変なことがあってもポジティブに捉えて前に進んだほうが結局は結婚に近づくのではないか、そう思うのです。
婚活のライバルに差をつける方法
総務省の2018年国勢調査によると、2015年時点での未婚率は、
- 30~34歳までの男性が47.1%
- 35~39歳までの男性が35.0%
- 30~34歳までの女性が34.6%
- 35~39歳までの女性が23.9%
また、いくつかの調査結果では未婚者の9割以上が結婚したいと考えているそうです。
つまり、世の中、多くの結婚志願者がひしめき合っているのですが、今も昔も結婚するには2つしか方法がありません。
一つは出会いの数を増やすこと、それともう一つは出会いの質を上げることです。
出会いの数を増やす
結局のところ、結婚できるかどうかは出会えるかどうかにかかっています。
相手がいなければ可能性はゼロですし、誰かと出会うことで可能性が出てきます。出会いの数が増えれば確率も上がっていきます。
「結婚相手を探すなら結婚相談所」
私はこのように考えていますし、お見合いが結婚への近道だと思います。目的が同じで身元が確かなお相手となら安心して信頼関係が築けますからね。
あなたが求めるのがカジュアルな出会いであれば、合コンや婚活パーティーに参加してもいいですし、自分で出会いをセッティングできて、ネット上のやりとりに慎重さも持ち合わせているのであれば婚活アプリやマッチングサイトなども面白いかもしれません。
どちらにしても出会いの数を増やすことが結婚の確率を上げていきます。
でもやっぱり結婚したいのであれば本気のお見合いでしょうか・・・
出会いの質を上げる
出会いの質という意味では「お見合い」なのですが、ここでお伝えしたいのはそういうことではありません。お見合いの内容を濃くして得るものを多くしようという意味です。
積極的にお見合いしていくことは大事ですが、薄いお見合いを何回重ねてもあまり意味がありません。
最近、ほかの相談所から聞いた、ある婚活者の話ですが、
頑張って10回、お見合いをした。
毎回、感触はどうだったか聞くと「とりあえず会ってきました」と返事が返ってくる。
どうやら当たり障りのない会話に終始してきっかり1時間経ったらサッと席を立って帰ってしまう。
10回すべてのお見合いが可もなく不可もなく。その後、お付き合いしたいとかどうしたいとか、何の希望も出てこない・・・
最初からまったく、ぜんぜん、あり得ないくらいのお相手であれば失礼のないように早々と切り上げるのもひとつの手だとは思います。
そうでもない限りはもう少しお相手に関心を示して、向き合っていただきたいと思うのです。だって目的は「お見合いする」ことではなく、「結婚すること」ですから。
事前にお相手のプロフィールを確認しているのですから「アレを聞いてみよう、コレを質問してみよう」と準備だってできるはずです。
これは間違いなく言えるのですが、相手に興味を示す人は相手からも興味を持たれます。反対に、相手に興味を示さない人は相手からも興味を持たれません。
思い出してみてほしいのですが、
「えっ、ホント? それでそれで? どうなったの?」と、自分の話を熱心に聞いてくれる人にはあなたも熱心に話すのではないでしょうか。ついつい夢中になって喋ったりしますよね。
それと同じです。
なかには口下手だったり、口が重たい方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときにあなたがお相手の話しやすい雰囲気を作ったり、答えやすい質問を投げかけてみたり、さりげなく会話のきっかけを作るというのはあなたの会話美人を証明することになりますし、あなたという人柄をストレートに表してくれます。
すべてのお相手に話しやすい人という印象を持ってもらえて損することはないですし、内容の濃いお見合いを重ねることであなたの会話美人にもますます磨きがかかるでしょう。
もしそのお見合いがまったくの不発だったとしても、次のお見合いだけでなく、あなたの人生に大いに役立つはずです。
どんな話題が話しやすいのか?
話しやすい話題としては仕事の話がいいかもしれませんね。
ふだん、自分がしている仕事の話であれば話すことには困りませんし、仕事の話を通じてその人の持つ価値観だったりモノの考え方が見えてくるのもよくあることです。
・どんな仕事なのか?
・なぜその仕事を選んだのか?
・その仕事を通じて今までで一番うれしかったことは? 反対に辛かったことは?
なんか転職するときの採用面接みたいですけど、ある意味、お見合いだって結婚相手の採用面接ですからね。
面接の傾向と対策。
もしご不安だったら私に聞いてください。
すばらしい作戦を授けたいと思います。
私のアドバイスであなたの人生がもっとよくなるのであれば、うれしいです。
――飯塚 千栄子