From:カウンセラー 飯塚 千栄子
あなたは婚活を成功させるための上手な「決断」をしていますか?
結婚できる人とできない人の決定的な違いは決断するかしないか、ではないでしょうか。
少し考えてみてほしいのですが、私たちの人生はすべて自分自身の決断の結果です。(仕事でもプライベートでも、私たちの人生は決断の連続ですよね)
言い換えると、あなたも私も決断しないことには自分の人生を前に進めることができません。
決断しない怖さについては、こんなお話があります。『寓話セラピー(ホルヘ・スカイ著)』という本の中にある物語の一つですが…
『ケンタウロスと村人と作者の物語』
あるところに一頭のケンタウロスがいました。
ほかのケンタウロスがそうであるように、彼も半分は人間で、半分は馬の体を持っていました。
ある日の午後、草原を散歩しているとケンタウロスはお腹が空いてきました。
「さあ何を食べよう」
ケンタウロスは考えました。
「ハンバーガーか牧草か。牧草かハンバーガーか」
考えても決められなかったので、結局、何も食べませんでした。
夜が来てケンタウロスは眠くなりました。
「さあどこで寝よう」
ケンタウロスは考えました。
「ホテルか馬小屋か。馬小屋かホテルか」
考えても決められなかったので、結局、眠りませんでした。
食べず眠らず、ケンタウロスはとうとう病気になってしまいました。
「誰を呼ぼう」
ケンタウロスは考えました。
「医者か獣医か。獣医か医者か」
病気なのに誰を呼ぶか決められなかったので、結局、ケンタウロスは死んでしまいました。
村の人たちが死体に近寄り、ケンタウロスの死を悲しみました。
「埋めてやらなければ」
人々はそう言いました。
「でもどこに? 村のお墓か草原か。草原か村のお墓か」
考えても決められなかったので、結局、村の人は本の作者を呼ぶことにしました。
呼ばれた作者も決められなかったので、ケンタウロスを生き返らせることにしました。
めでたし、めでたし、これでおしまい…
ということには、いつまでたってもなりませんでした。
この物語を聞いて、あなたはどう思いましたか?
「私はそんなに優柔不断じゃない」
ひょっとしてそう思いましたか?
「婚活とは違うよ。ただの作り話でしょ」
こうも思いましたか?
もちろんこれは寓話ですから、少しばかりオーバーに伝えていますけどね。だけど決断しない怖さをやさしく気づかせてくれる良いお話だと思います。
あなただって「決められずに困ってしまった」なんてことは今までの人生で一度や二度はあるはずです。もしかしたら、気づいていないだけかもしれませんよ。
たとえば、健康はどうでしょうか。
●必要な栄養を取るという決断
●十分な睡眠をとるという決断
●適度な運動をするという決断
健康を維持するにはこれらが必要ですよね。
そして現代社会においては、強い意志の力で決断しなければどれも実現しないものばかりでしょう。(ケンタウロスが死んだ理由を思い出して下さい)
これは結婚と決断でも同じことが言えます。
あなたは何を決断しますか?
結婚するという決断。
結婚しないという決断。
どちらもその人の価値観ですし、価値観には良いも悪いもないと思っています。私はどちらの価値観も尊重します。
でも、結婚するという決断をしたのであれば、早く婚活に取り組んでほしい。それもできるだけ上手に。そう願っています。
ひと昔前までは、適齢期になれば勝手に縁談が持ち込まれて自動的に結婚が決まっていく。言ってみれば受け身の決断で結婚ができました。
でも時代は変わりました。今はそんなこと、まず期待できません。今の時代、自由恋愛を当たり前のように思う人が多いのですが、じつは、ちゃんと自分で婚活しなければ結婚できないような社会の仕組みでもあるのです。(自由恋愛って、じつは恋愛格差を生み出していたりします)
だから、まだお相手がいないけれど結婚したい、そう思っているのであればちゃんと婚活する必要があるのです。
あっ、心配しないでくださいね。
ちゃんと婚活するといっても特別なことをするわけではありませんよ。ちょっとした決断を積み重ねていくだけです。
婚活を成功させる秘訣
婚活を成功させるには、
●一度会ってみるという決断
●一度デートしてみるという決断
●一度ダメでも気持ちを切り替えて前に進むという決断
このような小さな決断の積み重ねが大切です。そんなに難しくないですよね。
あなたはいつ結婚したいですか?
私なら良いご縁であればできるだけ早く結婚したいです。そのほうが楽しいことに使える時間も増えますからね。
人は誰しも使える時間には限りがあります。
もちろん、自分の人生にあれこれ悩んだり、しっかり考える時間も必要です。だけど、ただ決断を先延ばしにしてあなたの貴重な時間を浪費しないでほしい、そう思うのです。
ご縁のありそうなお相手であれば一度会ってみる。デートでお相手のお人柄など確かめてみる。もしそこでご縁がなくても気持ちを切り替えて、次のもっと良いご縁を求めていく。出会いやデートの経験を積むことで落ち着いてお相手を判断できるようになったり、もっと上手に自分を見せられるようになるものです。
1回目よりも2回目のほうが、2回目よりも3回目のほうが上手くいく。結婚すると決断したら、婚活でもどんどん決断していく。
私の20年に渡るカウンセラー経験からも、これが婚活に成功する秘訣だと思うのです。
まとめ
結婚できる人とできない人の違いは決断するかしないかです。
『ケンタウロスの物語』では、登場人物の全員が、”どちらかではなく、どちらも決断しない” という決断をしました。
これは物語の中だけの笑い話として、あなたはそんな愚を犯すべきではありませんよね。
さあ、あなたは何を決断しますか?(それもすばやく!)
――飯塚 千栄子