From:カウンセラー 飯塚 千栄子
「お茶代は割り勘でも大丈夫?」
ときどき、このような質問をいただくことがあります。
あなたはどれが正解だと思いますか?
1.割り勘で大丈夫
2.自分で全部払う
3.相手に全部奢られる
お互いに忙しいなか時間を割いて会うのですから、どうせなら質の高いお見合いにしたいもの。
そしてもちろん、良縁なら結婚まで一気に進めたいですよね。
それなのに基本的なマナーがおろそかになって、せっかくのご縁をダメにしてしまう方もいらっしゃいます。
つまらないことでお見合いにケチがついてしまうのは本当にもったいないと思うのです。
これから、よくあるお見合いの質問についてお答えしていきますので、守るべきマナーだと思って、しっかり覚えてくださいね。
きっとあなたのお見合いに良縁を運んできてくれるはずです。
Q:お見合いの時間はどれくらいがいいのでしょうか? (32歳、女性、保育士)
A:お見合いは何時間しかければいけないという決まりはありません。ですが、ホテルのラウンジでお会いしてから一時間くらいはおしゃべりするようにしましょう。
雰囲気によってはもっと時間をかけてください。
だって将来のパートナー候補にお会いしているのですから。
もっとおしゃべりしてお互いの相性はどうかなど確かめ合ってほしいと思うのです。
もちろん、もっとおしゃべりするのにホテルのラウンジにとどまる必要はありません。
天気が良ければふたりで公園を散歩してもいいですし、ふたりで夕食をご一緒に、というパターンもあります。
もしお酒が好きなふたりであれば、「軽く飲みませんか?」というのもアリでしょう。
ホテルのバーでいっしょにカクテルを飲んで盛り上がったなんて話を聞くこともあります。
大人同士ですから口うるさいことは申しませんが、くれぐれも飲み過ぎてハメを外さないようにしてくださいね。(たまに、そんな失敗談も耳にしますので・・・)
Q:お見合いではどのような会話をすればいいのでしょうか? (29歳、専門職、女性)
A:最初の出会いでは込み入った話や重いテーマを避けて、趣味や仕事の話など一般的な話題からはじめましょう。
できるだけお互いが楽しい気持ちになるような話がいいですね。
会話のきっかけとして、
・簡単な自己PR(自慢が目立つような話はNGです)
・最近ハマっていること
・最近うれしかったこと
・これからやってみたいと思っていること
・好きな食べ物
このあたりは当たり障りのない話題ですし、お相手の人柄を知るのにも自分という人間をアピールするのにも適しています。
「思いのほかすてきな異性を前に緊張してしまい、頭の中が真っ白になってしまった」
マンガやドラマの中だけでなく、実際にこのようなケースも少なくありません。
ですので、前もって話す内容をメモしておくことをお勧めします。
手帳にでも書きつけておけば、緊張のあまり思考停止状態でも何とか会話の糸口を見つけることができますよ。
Q:お見合いのお茶代は割り勘のほうがいいのでしょうか? (34歳、男性、金融関係)
A:基本的に、お見合いのお茶代は男性が払うようにしましょう。これはお見合いのマナーです。
ときどき、男性から「気に入らない女性だったので奢らずに割り勘にした」とか、女性からは「イヤな男性だったので奢られずに自分で払った」という話を聞きます。
なかには「女性に全部払わせた」なんて勘違いの武勇伝も。もちろん、これは論外です。
「気に入らないから」とか「イヤだから」とか、大人の振る舞いとしてはいかがなものでしょうか?
あまりに幼稚な考えではないかと思うのです。
そのような態度は結局のところ、自分に返ってきます。
お相手に悪い評判を立てられたり、仲を取り持ってくれた人にも「常識のない人」と思われて、次のご紹介に躊躇されるかもしれませんからね。
ただし、気をつけてくださいね。
奢ったり奢られるのはコーヒーや紅茶程度です。
(それでもホテルではそれなりの金額になりますが・・・)
女性としては奢られるのがマナーですので値段の高いフレッシュジュースなどを注文するよりも、コーヒーや紅茶くらいのほうがはじめてお会いする相手への気配りになるのではと思います。
お見合いはお相手に対する目配り、気配り、心配りが試される場でもあるのです。
Q:お相手が気に入らない場合、いつ断ればいいのでしょうか? (29歳、女性、看護師)
A:基本的に、間を空けて、婉曲に伝えるか紹介者に断っていただくのがよいと思います。
実際に会ってみないとわからないことは多いです。
(ですので、よほど希望条件と違うのでもない限り、私としては一度お会いしてみることをお勧めするのですが・・・)
でもなかには会ってすぐに、「自分とは合わない」と結論を出すこともあるでしょう。
そういうときは少しだけおしゃべりしてから退席するのはかまわないと思います。
「少しばかり体調が優れないものですから・・・」
「申し訳ありません。急な仕事の連絡が入ってしまって・・・」
このように伝えてみてください。
たとえどんなにイヤな人だったとしても「あなたとは合いそうもないので帰ります」では、お相手に対しても、お見合いを設定してくれた人に対しても、あまりに失礼です。
お相手と二度と会うことはないかもしれませんが、だからといってお相手からもそう思われていいということではありません。
相手を傷つけないようなウソは必要です。
重ねて申し上げますが、お見合いで大切なのは大人の振る舞いです。
お相手もわざわざ時間を割いてあなたに会いに来てくれたのです。
「本日はありがとうございました」
どのような状況でも、このような一言がスッと出てきてほしいと思うのです。
「自分とは縁がなかったけど、すてきな人だったな」
そう思われるようなあなたであってほしいと願っています。
まとめ
いかがでしたか?
お見合いのマナーは特別なものではありません。
ふだんの人間関係の延長みたいなものです。
だからこそ、しっかりと守るようにしてください。
それがきっと、あなたのお見合いに良縁を運んできてくれると思うのです。
私のアドバイスであなたの人生がもっとよくなるのであれば、嬉しいです。
――飯塚 千栄子